土蜂の巣を見つけたらどうする?特徴と安全な対処法
土蜂(ツチバチ)は、その名の通り土の中に巣を作る蜂の一種です。庭や畑、空き地などで小さな穴を見つけたとき、それが土蜂の巣である可能性があります。土蜂はスズメバチのように攻撃的ではないものの、巣を刺激すると刺されることがあるため、安全に対処することが大切です。 土蜂の巣は、地面に小さな穴が開いているのが特徴です。巣の入り口は直径1~2cm程度で、一見するとただの虫の穴のように見えます。しかし、注意深く観察すると、蜂が出入りしているのが確認できます。土蜂の種類によっては、単独で巣を作るものもいれば、複数の個体が同じエリアに巣を作ることもあります。一般的に、スズメバチやアシナガバチのような集団生活をする蜂とは異なり、比較的おとなしい性格のものが多いですが、刺激すると攻撃してくることがあるため注意が必要です。 土蜂は農作物の受粉を助ける役割を持つため、特に問題がなければ無理に駆除する必要はありません。しかし、庭や畑など人の出入りが多い場所に巣を作ってしまった場合は、駆除を検討することも必要です。 土蜂の巣を駆除する際は、できるだけ夜間や早朝に作業を行うのが安全です。蜂は日中に活発に活動するため、明るい時間帯に巣を刺激すると、攻撃されるリスクが高くなります。駆除する際には、市販の蜂駆除スプレーを使用し、巣の入り口に向かって吹きかけるのが効果的です。スプレーをかけた後は、しばらくその場を離れ、蜂の動きが完全に収まったことを確認してから巣を埋めるようにしましょう。 また、駆除後の再発防止策として、巣の跡に忌避剤を散布したり、地面を固めたりすることが重要です。蜂は一度巣を作った場所を覚えているため、駆除後も同じ場所に巣を作ることがあります。特に庭や畑では、土が柔らかいため、巣作りに適した環境になりやすいので、こまめに地面を踏み固めたり、砂利を敷いたりして巣が作られにくい環境を整えることが大切です。 もし巣が大きくなりすぎて手に負えない場合は、無理をせず専門の駆除業者に相談するのが最も安全です。自治体によっては蜂の巣駆除の補助金が出る場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。