キーレスのボタンを押してLEDが光るのに反応しない場合、「電池切れではない」と判断しがちですが、実はそこに意外な落とし穴があります。LEDが光る程度の電力と、電波を送信するのに必要な電力は異なるため、LEDが光っていても電池残量が不十分である可能性は十分に考えられるのです。特に、LEDの光がいつもより弱かったり、点滅が不安定だったりする場合は、電池残量が残り少ないサインかもしれません。多くのキーレスエントリーシステムは、ボタンを押した際にLEDが点灯することで、ユーザーに操作が受け付けられたことを視覚的に知らせます。しかし、このLEDの点灯は、わずかな電力でも可能です。一方で、車両側にロック/アンロックの信号を送信するためには、ある程度の出力を持った電波を安定して送る必要があります。電池残量が低下してくると、まずこの電波送信に必要な電力が不足し始め、LEDは点灯しても反応しなくなるという現象が起こります。これは、携帯電話の電池残量が少なくなると、画面は表示されても通話ができなくなる状況に似ています。このような状況に陥った場合は、まずキーレスの電池を新しいものに交換してみることを強くお勧めします。電池交換は、比較的簡単に行える場合が多く、費用も数百円程度で済みます。キーレスの裏蓋を外し、指定された種類のボタン電池を入れ替えるだけで改善する可能性があります。予備の電池を車内に保管しておくなど、日頃から備えをしておくことも、いざという時の助けになるでしょう。